おそらくあなたはこの記事をスマホかパソコンで読んでいることでしょう。
移動中やふとした瞬間、無意識にスマホをいじってしまう⋯⋯
ちょっとだけチェック⋯⋯と思ったつもりが SNS やフリマサイト、動画をハシゴしてしまって気がついたらものすごく時間が経っていた、なんてことも一度は経験があるのではないですか?
スマホを見る時間が増えて気になるのが、疲れ目ではないでしょうか?
今回はストレッチやマッサージなどといった手法ではなく、スマホで疲れ目になってしまう理由と、疲れ目を頭や目を動かして解消するエクササイズをご紹介します。
目や頭の「動き」を使って脳にアプローチするユニークな方法ですので、スマホの使い過ぎで疲れ目を解消したい人はぜひ試してみてください。
スマホを使いすぎると疲れ目になる原因は頭と目
今や私たちの生活は様々なデジタル端末に囲まれ、生活にはなくてはならないものになっています。
さて突然ですがそんなあなたに質問です。
スマホを使っていて疲れ目になっているな、と感じるときあなたはそれを解消するために何をしますか?
まずは一旦スマホを見るのをやめて休むでしょうか?
それからどうしますか?
目の周りをマッサージしますか?
目を温めますか?
目薬をさしますか?
確かにその方法も有効ではありますね。
スマホの疲れ目解消に、目の周りしかケアをしていない方に知っておいていただきたいことがあります。
実は、疲れ目は目の問題だけではないのです。
目だけではなく、身体の他の部分にも注意を向ける必要があります。
スマホの画面を見ているとき、「凝視」という状態になります。
本来私たちは目を使うとき、頭と連動して使っています。
もっと言えば、頭だけではなく首、肩なども連動して動かしています。
ですがスマホを見ている時、スマホの画面は小さいですから目だけでなく、頭もほぼ同じ位置で固定させることになります。
目の周りの筋肉、首や肩の筋肉も固定されると、その部分が凝った状態になってきます。
これが長く続くことで痛みや不調につながるわけですね。
今回この疲れ目解消エクササイズでは、視界のぼやけ、目の奥が痛いと言った直接的な目の症状から、凝り固まった首や肩の痛みなど周辺の部分まで変化が期待できます。
最初に、自分の動きを確かめてみましょう
疲れ目解消のエクササイズへ入る前に、今のご自分がどのような動きをするのか確認する動きをしてみてください。
頭を動かして、右側を見るようにしてみてください。
- どのくらい楽に頭を動かすことができますか?
- どのくらいまで見ることができますか?
次に頭を動かして左側を見るようにしてみましょう。
- こちら側は先ほどより頭を動かしやすいですか?それとも動かしにくいでしょうか?
- こちら側はどのくらいまで見ることができるでしょうか?
またここで質問です。
先ほど頭を左右に動かした時、あなたの目は何をしていたでしょうか?
もし、分からなかったらもう一度どうぞ(笑)
おそらく、頭の動きと同じ方向に目も動かしていたのではないでしょうか?
では、スマホの使いすぎによる疲れ目を解消するにはどうしたら良いでしょうか。
それは、頭の動きと目の動きを分ける作業が必要になります。
今からご紹介するのは、マッサージやストレッチという方法を使わないエクササイズです。
画面を見すぎて疲れた人は一旦画面から目を離して、ぜひ試してみてください。
それでは始めましょう!
疲れ目を解消するエクササイズの手順
それではスマホなどの疲れ目を解消するエクササイズの手順をご紹介します。
難しいと感じる人は、一度手順を読んでから実際にやってみるといいかもしれません。
エクササイズの間は目を開けてやります。
頭と目を動かすので、めまいがある人はゆっくりと小さく動いてくださいね。
step
1椅子に座る、もしくは床に寝る
椅子に座ってやる人は両手を太ももの上に置いてください。
両足は肩幅くらいにひらいて、膝の真下に来るようにして、足の裏をつけます。
床に寝てやる人は、仰向けに寝て両腕を体の脇の近くに置きます。
両脚は伸ばしてもいいし、膝を立てて両足を肩の幅にひらいて膝の真下にくるようにします。
step
2ゆっくりと頭を右に回して右側を見る、そして元に戻る
頭と目の動きは同じ方向に動いていきます。
3~5回やります。
どのくらい楽に動きますか?
楽に動けるところまで頭を動かしたらそこで止まって、今どこを見ているか確認してください。
真ん中に戻して少し休みます。
step
3頭を右へ回していくが、今度は頭と目の動きを逆にする
頭は右の方へ回っていきますが、目は左側を見るようにします。
頭は右に回しますが目は正面の一点、または前にあるものに視線をおきます。
目は動かさないで、まっすぐ前を見たまま頭は右に回していきます。
3~5回やります。
- 目を動かさないので頭が先ほどより動きにくいのに気づいてください。
- いつもとは違う目の動かし方なので難しいと感じるかもしれません。
- ゆっくり、動きを小さくしてください。
- 息を吐きながらやると動きやすくなります。
動きをやめて少し休みます。
step
4もう一度最初の動きに戻る
頭を右に回し目は右側を見ます、そして戻ります。
- 動きはしやすくなりましたか?
- 頭を右に回した時、今はどこをみていますか?
- 最初より右側をみれているでしょうか?
step
5step2~4の動きを今度は左側でやってみる
頭は左に回して目は左側を見る。
頭と目は同じ方向に動かす。
次に頭の動きと目の動きを逆にする。
頭は左に回して目は右側を見るようにします。
左側でやった後、目と頭を同時に左へ回してください。
こちら側は最初と比べて見るところが変わりましたか?
step
6頭を右、左と交互に回していくと同時に目の動きも同じにする
頭を右に回すときは目は右側、頭を左に回すときは目は左側です。
3~5回やって休みます。
どこが見えていますか?
step
7頭は右に回ったら目は左側に動かして、頭が左に回ったら目は右側へ動かす
頭と目の動きを逆にしていきます。
頭は左右に回っていきますが、目はずっと正面を見るようにします。
3~5回やったら真ん中に戻って休みます。
step
8もう一度step6の動きをやる
頭と目を右側、左側へ回していきます。
- 最初と比べて、頭と目はどのくらい回りますか?
- このエクササイズを始めたころと比べて、見る範囲は広がりましたか?
- 首や肩の感じはどうでしょうか?
スマホの疲れ目が目と頭の動きを分けて解消される理由とは?
目の動きと頭の動きを分けるとどうして疲れ目が解消されていくのかについて説明します。
ご紹介したエクササイズは、ストレッチやマッサージという方法ではなく、「目の動きと頭の動きを分ける」のが目的です。
エクササイズを試された方は、特に目の動きと頭の動きを逆にするという動きが難しくなかったですか?
なぜ難しいのでしょう?
それは、この動きは私たちが日常であまり使わない動きだからなのです。
最初に説明したように、私たちは日ごろ目と頭を同じ方向へ動かすということが習慣になっています。
そうするといつも同じ部分を動かしていることになります。
ところが、いつも習慣になっている動きと違うことをすると、日ごろ使っていない部分も使うようになります。
いつも使っていない部分が働き始めることで「そこも動かしていいんだ!」と脳が認識します。
そうすることでより効率よく動くようになるので無理がなくなり、スマホの疲れ目による目のコリが取れ、疲れ目も解消されてきます。
更には、目と首や肩の動きに関わっている神経は近い部分にあります。
目の疲れが取れると、首や肩の痛みも楽になって一石二鳥というわけです。
今回ご紹介したエクササイズは、まだまだ色々なバリエーションがあります。
フェルデンクライス広島では、お一人お一人が意識を向けられていないところにアプローチして、体の動きを学ぶお手伝いをしています。
ご紹介したエクササイズのやり方がブログだけではわからないけどもっと活用したい、という方もぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
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