デイサービスけいあい園様、デイサービスにこにこ倶楽部様の主催で広島市小規模事業所介護人材育成支援事業を使った出張介護研修をしました。
長年、病院や施設で様々な現場を経験していく中で私が気づいたこと
それは、
拘縮(関節が硬くなる)
褥瘡(床ずれ)などなど
その他現場で問題となっていることは
「人の動き」が分かればほとんど解決できる!
ということでした。
なんだ~そんなこと・・・
とお思いでしょうが、私たちが当たり前にやっている動きって改めて聞かれると分かっているようで分かっていないものなのです。
今やっている動きっていったい何をしているのか?
自分の体を使って注意を向ける、そうしながら「人の動き」について改めて学び直してもらい、その体験や感覚を使って現場での介助に生かせるような研修にしました。
膝や股関節がすごく曲がってオムツ交換がしにくい
立ち上がりにくい人を車椅子にのせるのが難しい
つい最近まで歩いていたのに最近歩かなくなってしまった
褥瘡(床ずれ)ができる
これらはすべて
介助する側の関わりが原因で起きていることです。
介助する側が人の基本的な動きをよく分かっていないことで起こっていることなのです。
私たちが日頃やっている動きって色々ありますよね?
場所を移動する動き、例えば・・・
寝返り
起き上がり
立ち上がり
歩く
その場での動き、例えば・・・
座る
食事をする
排泄をする
会話をする
呼吸をする
色々ありますが、実際は2つの動きの違いを感じてもらうだけで解決していきます。
その2つの動きとは!
跳ぶ!
歩く!
この2つだけです。
本当にそうなんです。
先ほど例にだした
膝や股関節がすごく曲がってオムツ交換がしにくい
立ち上がりにくい人を車椅子にのせるのが難しい
つい最近まで歩いていたのに最近歩かなくなってしまった
褥瘡(床ずれ)ができる
これらは、
「跳ぶ」様式の介助
をしてきたからです。
これを
「歩く」様式の介助
にしていくといいのです。
そのためには、「歩く」と「跳ぶ」の2つの動きの違いが分かればOKです。
あとはそれをアレンジしていくだけなのです。
参加者の皆さんにもその違いを感じてもらいました。
大事なのはその介助をしている時の自分の感じに注意を向けてもらうと同時に
その介助を受けている時にもどんな風に感じるかに注意を向けてもらうことです。
ここはとても大事です。
この感覚の体験があると
人を介助するときもその時の自分の感覚を使って介助することができる
ようになります。
とはいえ・・・
現場で関わる利用者や患者様は難しいケースもたくさんあります。
そういう時こそ福祉用具を使うのです。
今回はスライディングシートを使った方法をちょっとしたコツも織り交ぜながら紹介しました。
見慣れないものをみると「使いにくい」とか「難しい」とおっしゃる方もいますが
道具って使わないと上達しませんよ~~~!
美容師さんだって職人さんだって道具を使う人は皆最初から上手だったわけではないと思います。
使い込んで、試行錯誤しながら上達していったんだと思うんですね
スライディングシートを使うとはいえ、
「人の動き」
を無視して使うと結局
「跳ぶ」様式の介助
と同じになってしまうので
そこは常に
「歩く」様式の介助
を背後におきながら使う必要はあります。
体の動きや使い方、姿勢について学ぶことから介護の問題を解決しませんか?
介護についての勉強会・講習会のご依頼や、現場でのお困りごとについても受け付けております。
広島市小規模事業所介護人材支援事業という制度を使ってこのような研修を受けることができます。
講師費用は広島市が負担してくれます。
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