体のどこかに痛みのある状態は、体の一部に力が集中してかかっていた可能性があります。
痛みを軽減させるには、部分的にかかっている力を分散させていく動きを身につける必要があります。
フェルデンクライスメソッドでは、痛みに対してどのように考えてレッスンをしていくのか?
今回は、膝の痛みを例にして考えてみましょう。
膝は曲げ伸ばしの動きが得意です。
ところが、他の部分の動きが悪いために、膝に負担がかかってきます。
膝が本来得意でない回す動きや、横の動きをやらざるをえなくなり、力が集中的にかかり痛みがでてしまいます。
曲げ伸ばしの動きだけに集中できるように他の部分の動きをよくすることでかかっていた力を肩代わりしてあげます。
フェルデンクライスメソッドでは、言葉がけや手で触れていくことでまるで閉じていた扉をノックするようにその部分に気づいてもらいます。
そうすることで部分的ではなく、体のすべてを参加させるための動きや体の使い方を学び、力を分散させることで痛みを軽減していきます。